お知らせ

当所政策提言に係る美濃加茂市からの回答について

地方都市の再生に向けた政策提言(美濃加茂商工会議所)

当所では、昨年美濃加茂市に対して、地域における「環境整備」と「体制強化」の視点から、3つの「地方都市の再生に向けた政策提言」を行いました。

政策提言の内容はこちらから

美濃加茂市からの回答について(2025.3.19)

令和6613日に政策提言書3件を美濃加茂市へ提出したところ、令和7319日に美濃加茂市より回答がありました。この提言は、市の課題を把握した上で、その解決に向けた政策を立案し、提言を行うものです。

政策提言書の回答は以下の通りです。

提言1 官民連携による「中心市街地活性化」~ハード面からのまちづくり~

市としましても、市の玄関口である「JR美濃太田駅」周辺地区、特に駅南地区の賑わい創出のための取り組みが必要であると考えています。

現在、駅南地区の再開発事業の支援を進める一方で、駅南・旧中山道周辺においては、空き店舗を活用する事業者への助成や、姫Bizの起業支援と連携させた取り組みを進めています。また、中心市街地としての都市機能向上を視野に、駅前広場を活用した社会実験を行っており、その可能性を地域の方々とともに研究しているところです。それらの取り組みを官民連携で進めることで、交流人口を増加させ、地域の活性化を図っていきたいと考えています。

また、市商業ビルにつきましても、美濃太田駅周辺整備将来基本構想の「賑わい核」としての目的を達成するために、市商業ビルを含む駅南地区全体のまちづくりの視点から、公共機能としての活用を含め、公有地としての最適な活用方法を検討してまいります。

いずれにいたしましても、中心市街地活性化は、第6次総合計画をはじめ、都市計画マスタープランや立地適正化計画が示すように、市としても大きな課題であると認識しております。新庁舎整備地は、「プラザちゅうたい周辺」とすることを市の方針として決定いたしましたが、今後も貴所及び会員の皆様とともに、一層連携を深め、たとえば、公共交流スペース、インキュベート機能及び市役所の一部機能を含めた「都市機能誘導施設」の整備等、経済を土台とした「賑わい核」としての目的の達成のために、あらゆる可能性を協議していきたいと考えています。

 

提言2 官民連携による「地域経済循環システムの構築」~ソフト面からのまちづくり~

キャッシュレス決済が普及し、デジタルポイントの付与等が進む中で、「地域通貨」

は、地域経済の循環やコミュニティの活性化につながる仕組みであると市も認識しています。しかしそのシステム開発や運用において、効果に見合わないコストとなることが課題となっております。

現在、美濃加茂市ポイントカード会が運用しているミューカードを含め、「地域経済循環」システム(地域通貨等)をどのような目的で、どのくらいの規模で構築すべきか、公共での活用も視野に入れた上で、市に適した手法を貴所と検討してまいりたいと考えています。

 

提言3 官民連携による「イベントの活性化」~イベントによるまちづくり~

地域イベントの実施は、地域外からの人の流れを生み、関係人口の増加が期待されるだけでなく、地域内での消費活動や住民の地域活動への積極的な参加につながります。

今年度、開催が心配されていた「おん祭MINOKAMO2024太田宿中山道まつり」、復活が期待された「おん祭MINOKAMO盆踊り大会in ぎふ清流里山公園」については、新たな運営委員会や実行委員会及び関係各位のご尽力により盛大に開催することができました。また、「リバーポートパーク美濃加茂」においては、地域住民が主体となり、初の野外音楽フェス「ワンパーク・リバー・フェス2024」が開催されました。

このような新たなイベントにおいては、情報発等可能な支援を積極的に行うとともに、「おん祭 MINOKAMO2024 市民花火大会」や「みのかも市民まつり」等従来のイベントにおいては、様々な課題がある中、そのあり方を検討し、より充実した内容で継続できるよう貴所と連携して盛り立てていきたいと考えています。

今後もこのような地域イベントを活性化させることで、地域の魅力を向上させ、活動人口の増加を図ってまいりたいと考えています。